9月3日朝6時過ぎ、Voxの終了告知・Voxからの移行ツールの機能を含んだコードPUSHが行われました。コードが本番環境に反映され、告知が行われたことでVoxの約4年にわたる歴史が幕を閉じる日までのカウントダウンが始まっています。
会社の方針について、何かを言うことはしたくない。ただ、自分が一ユーザーとしてVoxを使っていたこと、2年前まで主担当としてVoxを運用していたことを振り返りながらこの記事を書きます。
個人的な記事です。
私がシックス・アパート(SAKK)に入社したのは、Voxチームのメンバーとなるため。つまり、私の4年になる社歴の半分以上の仕事がVox終了と共になくなります。
まずは、Voxユーザーのみなさんが直面しているサービス終了という大きな事実をただ重く受け止めています。そして、その事実に何もできない自分の無力さが何より悔しく、寂しく、悲しい思いでいます。本当に心から申し訳ございません。
Voxのサービスクローズ計画を聞いたのは本当に唐突でした。
聞いた後も信じることができず、方々に確認を取りながらも今目の前にある仕事や予定をこなしていました。既にVoxの主担当から別の業務に携わって 2年近く。一番気になるVoxのことも、どんな仕事も予定もできる限りやらなければ。そんな気持ちだけで動いていたように思います。
確認の結果、9月頭に告知、9月末に終了(日本では時差があるため10月1日早朝)というとてもドライすぎる結果が戻ってきた時、目の前が真っ暗になりました。しかし、Voxが全世界で1つのプラットフォームで稼働している以上、その事実を変えることはできず、終了にあたっての開発が進んでいる状況をキャッチアップし、黙々と作業をスタートするしかありませんでした。
4年前に入社した時、まさかこんなドキュメントを読むとは、サービス終了のお知らせや画面の表示を自分が翻訳するとは、そして翻訳コードが本番反映されるのを見守る日が来るとは思いもよりませんでした。作業中に何度もくじけそうになりながらの作業でした。
自分がくじけても何も変わらないのです。自分の気持ちなど取るに足りません。お使いのみなさんに一番ご迷惑をおかけする行為なのですから。そのことだけをしっかりと見据え、9月3日の朝をアメリカのチームと共に迎えました。
寄せられるフィードバックでの機能改善要望やbug fix、新しい機能も追加したかった。そこにお使いいただいている方がいる以上常に運営していなければコミュニティは壊れてしまいます。が、ずっと望んでいた本番リリースされたコードは全てが終わってしまうコードでした。
ユーザーの皆様のお怒りの声も、嘆きの声も、悲しみの声も、ニュースサイトで書かれることも、Voxが世の中からなくなることも全てが事実。
私が今できることはただその事実をま正面から受け止め、真摯に誠実に対応を行うことだと思っています。
さようならVox、私はあなたのことが大好きでした。
あなたを通して本当に色々なことを経験しました。
サービス運営をするという事、そこにお使いの方がいること、その方たちと向き合うこと。その方たちに直接お会いする楽しさ。
コミュニティ運営の楽しさと大変さ、継続性の重要さ。
他言語の人と仕事をする楽しさと大変さ。
一つのサービスを主担当として務めることの責任の重さ、それにまさる大きな喜び。
Voxは4年前シックス・アパート全体の持てる技術力を駆使して作られたサービスでした。特に外部サービスとの連携性の強さやUIの秀逸さは入社前のプロトタイプ(開発コードCometの前バージョン)を見せられた時に衝撃すら覚えました。入社前他サービスでブログを書いていたものの、操作性の悪さに嫌気がさし、半ば放置していた私自身がこれなら書いてみたい、使ってみたいと思ったサービスです。
もちろん、直観的な操作を実現するためにjavascriptをはじめとするものが組み込まれた結果、直観的すぎてそこにリンクや機能があるのが分かりづらい、使えるブラウザが制限されてしまう、マシンスペックが厳しい方にはお使いいただけないなど多くの問題がありました。
アメリカで設計されたサービスですから、日本のブログ事情を考慮して機能や画面設計を提唱してきましたが、意識と感覚の違いで日本の皆様には受け入れられない個所も多くありました。
でも、Voxに搭載されていたプライバシーコントロール機能とSNS機能は新しいブログの形を提唱し、コミュニティづくりの大切さを教えてくれました。
4年間Voxというサービスがそこにありました。
そして、お使いいただいたみなさんがいらっしゃいました。
ただ、そのことだけ覚えておきたい。
そう思っています。
改めて、世の中に無数にあるブログサービスからVoxを選んでいただき、お使いいただき、本当にありがとうございました。
突然の終了告知だけではなく、運営体制の不備や機能面の手薄さなど反省すべき点が多くあります。
本当にご迷惑をおかけして申し訳ございません。
Voxで出会ったみなさんが、Voxの「近所」や「友だち」や「家族」のような関係を維持しながら、新しい出会いと素晴らしいブログライフが送れることを心から祈っています。
Ayako Nakamura a.k.a Ya-ko

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